弁護士業務改革シンポジウムに参加してきました
去る2024年9月7日、仙台市の東北学院大学で開かれた弁護士業務改革シンポジウムに、弊所の弁護士岡村が参加し・登壇もしましたのでそのご報告です。
弁護士業務改革シンポジウムというのは、日弁連が主催するもので、弁護士の業務に関する様々な分科会があり、今回は全部で10の分科会が催されました。
当職が参加したのは「リーガルテクノロジーは弁護士業務をどう変えるか」(第1分科会)です。
分科会の前半は東京工業大学の岡崎直観教授によるAIのお話。
AI(人工知能)の中でも、昨今注目を浴びているのは「大規模言語モデル」(LLM=Large Language Model)という自然な言語処理ができる分野かと思います。
ChatGPT、MicrosoftのCopilot、GoogleのGeminiなどのAIのサービス名をお聞きになられたり、実際に使ったことのある方もおられるのではないでしょうか。
私もCoPilotを実際に使ってみて、文章の流暢さや独創的な着眼点にたいそう驚きました。
ただ、使う側として、AIが実際にどうやって興味深いアウトプットがもたらしているのかについては、意識したことがありませんでした。
岡崎教授のお話を伺いおおざっぱに私が理解したところによれば、AIが作動する仕組みとしては①事前に大量の言語データを読み込ませ(基礎)、②アウトプットの精度をチューニングし(応用)、③フィードバックを行い修正を行う(たとえば、差別的、非倫理的なものを除外する)、という過程を経ているようです。
現状では、英語圏のAIが先行しているので、ときに変なアウトプットになってしまうので、岡崎教授等がチームを組んで日本語向けのLLMであるSwallowを開発中であるとの報告がありました。
分科会の後半は、AIから少し離れて、テクノロジーと弁護士業務について。
契約書レビューサービス、弁護士向け業務支援サービスの紹介が行われました。
当職は、日弁連の業務改革委員会・ITPT委員として、業務支援サービスである「弁護革命」「ファーミー」「リーガルウィン」を取り上げてその使用雑感を述べるために短時間ですが登壇いたしました。
それなりに緊張しましたが、後日、参加されていた知人から「分かりやすかったよ」とのお声かけも頂き、最低限のお役目は果たせたのかなと思った次第です。
弁護士業界にも、AI・テクノロジーの波は容赦なく押し寄せ、これを避けることは不可避でしょう。
世の中の動きを機敏にキャッチアップし、依頼者・相談者により良いサービスを提供できるようにしたいと改めて思いました。
↑シンポの会場となった東北学園大学。
↑キリスト教系の大学とのことで、開会に際して、ウェルカムパイプオルガンということで、パイプオルガンの生演奏が行われました。
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