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カテゴリー: その他
2022-03-01

ロシアのウクライナ侵攻にみる今後の世界情勢

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こんにちは。齋藤です。

今回は、緊迫するウクライナ情勢についてです。

ロシアのウクライナ侵攻という狂気の沙汰に全世界が震撼しています。

3月1日(火)現在、ウクライナの首都キエフは陥落してはおらず、戦闘は続いている模様です。

 

2月26日(土)の読売新聞に興味深いインタビュー記事が載っていました。

数々のロシア文学の翻訳で知られる亀山郁夫氏が今回のロシアのウクライナ侵攻について語ったものです。

亀山郁夫氏いわく、

ロシア人は歴史を引きずるが、歴史に学ばない

と言うそうです。

今回のウクライナ侵攻も、記念すべきソチオリンピックの際にウクライナのクーデターで水を差された屈辱感をプーチン氏が忘れていなかったからではないか、と指摘しています。

よくわかりませんが、亀山郁夫訳でトルストイやドストエフスキーを読んだ身からすると、その個人的な感じが「ロシア的」とも思えてしまいます・・・

しかし、これはロシア人に限ったことではなく、それこそが人類ではないかとも思います。

キリストは2000年以上前に「愛」について説いており、そのキリストの教えを世界の数十億人が信仰しているにもかかわらず、世界は暴力に満ち満ちているわけですから。

 

また、亀山郁夫氏いわく、ロシア人の根底には、強力な社会的基盤の上に自由がある、との考えがあるとのことで、それゆえ、ロシア人は「本能的に」、マッチョなリーダーを求めるようです。

プーチン氏の人気はまさにそこにあったわけで、ロシア国民は、プーチン氏が権威主義を強め、反対勢力を粛清すればするほど、「だが、そこがいい」と思っていた向きもあったのかもしれませんが、そうはいっても、さすがのプーチン支持者も今回の暴挙ばかりは擁護できないのではないでしょうか。

他方で、プーチン氏の狂気に歯止めをかけるシステムは今のロシアにはなさそうですので、今回の蛮行がプーチン氏の失脚につながるのかは未知数といえます。

 

ひるがえって、なぜ、今回、プーチン氏の悪行を止めることができなかったのか、と考えますと、そこには、同じロジックを共有しない者と対話しようとすることの無意味さを感じずにはいられません。

つまり、自由主義陣営の国々の一般的な国民であれば、どちらを重視するかと聞かれたら、

大ロシアの復活<親戚同士の間での戦争回避+経済制裁回避

だと当然決まっているわけですが、プーチン氏にはそのロジックは全く通用しないわけです。

むしろ「民族的にひとつ」であるウクライナを、悪しき米帝とそのシンパ共(NATO)から守ってやる、くらいに思っているのかもしれません。

開戦すればどのような経済的ダメージがあるか、などとハナから気にしておらず(さすがにそういうわけではないでしょうが)、流血も辞さないとの構えだったのであれば、結局のところ、武力というシンプルかつ唯一の共通のロジックでにらみを利かせるしかなかったとも言えます。

そして、今回のプーチン氏の行動は、権威主義的な国家の領土・民族への執着心のすさまじさを教えてくれたとも言えます。
北方領土の返還のためにこれまで力を尽くしてきた方々には申し訳ないですが、現時点で、ロシアと北方領土の返還について合意できるとは到底思い難いです。

また、ウクライナへの侵攻は対岸の火事などでは全くありません。
もう一つの権威主義的大国・中国も、領土的野心はロシアに劣らないでしょう。

中国は、今回のロシアのウクライナ侵攻の帰結を注視しています。

日本を含め、自由主義陣営は、今回のロシアの暴挙に対し、制裁の手を緩めることがあってはなりません。
ロシア国民のことを思えば胸が痛みますが、ここでロシアに対し苛烈な制裁を加えなければ、中国に対して間違ったメッセージを与えてしまうことになりかねません。

今回、SWIFT(国際銀行間金融通信協会)からロシアを排除するという制裁の発動までに数日の時間を要しました。エネルギー需要をロシアに頼るヨーロッパの国々がその反動の大きさに制裁を躊躇していたためです。
最終的にはSWIFTからの排除も行われましたが、経済の規模がさほどでもないロシアへの経済制裁ですら日和る国があるのですから、仮に中国が台湾に侵攻した場合、対中国への経済制裁に及び腰になる国が多数現れる可能性は高いと言わざるを得ません。

そして、台湾の次はすわ尖閣諸島か、となったとして、アメリカが凋落した今、日本を守ってくれる国などないと言うほかないのかもしれません。

少子高齢化社会に拍車がかかる中、いかにして国土を防衛するのか、もっと大々的に議論しなければ、取り返しのつかない事態になってしまいかねません。
我々と中国共産党との間に共通のロジックははたして存在するのか。
ここでも、今回の米欧とロシアとの間がそうだったように、力というロジックしかなかった、ということが判明してからでは遅すぎます。

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