【JR草津駅東口から徒歩2分】滋賀県の中小企業法務・労務などの企業法務から、離婚・相続など一般向け法務の解決への一歩を私たちがサポートします。
2022-08-30

かけだしクリエイター向けセミナー体験記@滋賀・守山

今般、知人が主催するかけだしクリエイター向けセミナーに参加(ほんの少しだけ設営のお手伝い)させて頂きましたので、レビューを書いてみました。
滋賀でクリエイターが集まる機会はほとんどなかった、とのお声を多数頂戴いたしましたので、こんなセミナーもやっている、というようなご参考になれば幸いです。

セミナー開催のきっかけ

きっかけは、以前にご紹介させて頂いたこの本です↓↓↓

https://www.kadokawa.co.jp/product/322108001029/

↓↓↓本のレビュー記事はこちら。

「クリエイター1年目のビジネススキル図鑑」レビュー(忖度一切無し) | 滋賀県・草津市の弁護士|ミカン法律事務所 (mikanlaw.jp)

著者の山田邦明さんは、クリエイターのバックオフィス業務等を行う会社を経営しつつ、瀬戸内の起業家を対象とするVC(ベンチャーキャピタル)を立ち上げ、また、最近には無花果高等学園というフリースクールも運営する実業家で、弁護士資格も持っているという弁護士業界の変わり種なのですが(というかもはや弁護士業界の人間ではない…)、私とはロースクール時代の同級生という関係で、かれこれ最初に知り合ってからは15年ほどの付き合いです。

そんな彼が本の出版記念イベントをやる、ということで、クリエイター向けのセミナーを滋賀で一席、という運びになりました。

実現に当たっては、これまた山田くんの旧知で長浜経済新聞やあふみの等の事業を展開しておられる植田淳平さんに出版記念イベントの話をしたところ、セミナー主催ならこの人、ということで、「しがとせかい株式会社」の中野龍馬さんをご紹介頂き、セミナーの主催元となって会場も提供して頂いてあれよあれよと今般のセミナー開催が実現しました(ミカンLOは何もしていない・・・)。

開催場所

場所は「今+」(いまぷらす)という滋賀県守山市内のコワーキングスペースです。「しがとせかい株式会社」が経営されています。
元布団屋の倉庫だったものをオシャレにリノベーションして使っておられます。

画像
JR守山駅から500mほど。徒歩5~6分といったところです。
画像
オシャレ空間です。
画像
アクアテラリウムはかなりの迫力です。こういうのが好きな方は見入ってしまうと思います。
画像
秘密基地感もあります。
画像
個室のワーキングブースがあります。

セミナー概要

画像

自己紹介

まずは山田くんの自己紹介から始まり、まさかの参加者(ほぼ)全員による自己紹介。これでかなり和気あいあいとした雰囲気に。
参加者は30数名でしたが、女性が多いような印象を受けました。

画像
我々も僭越ながら自己紹介させて頂きました。(写真は強めにぼかしを入れております。)

事前の質問への回答

続いて事前に募集していた質問への回答
やはり収益化への不安が多いようで・・・

山田氏いわく、

「創作で稼ぎたいのか」
「創作を続けたいのか」
それが問題だ。

とのこと。

言うまでもないことかもしれませんが、多くのクリエイターにとってお金はあくまで手段であって目的ではないはず。
たくさん稼ぎたいというのならいざ知らず、創作を続けていけるだけのお金を産み出すことは工夫次第でなんとかなる、というのが基本的なポジションのようです。

とはいえもちろん簡単に解決できる問題ではないわけですが、かけだしのうちは、とりあえず、クリエイターとして仕事をしたい(している)と周囲に言え!といったところでしょうか。

かけだしクリエイターに知っておいてほしいこと

質問への回答の次は簡単な講義でした。
かけだしクリエイターが知っておくべきことをピックアップしたようです。

認知・集客の方法について、山田氏いわく、基本的な方法としては二つしかないとのこと。
①圧倒的クオリティ
これがあれば、世間はおのずと気付いてくれるはず。
厳しいようだが、必死にクオリティを高める努力はどこかで必ず必要になる。
②それがないなら営業努力・マーケティングスキルを高める。

弁護士も似たような部分があり、弁護士として抜きん出た実績・スキル・影響力等があれば、営業努力などせずともおのずと世間には認知され、仕事の依頼はひっきりなしに来るはず。
他方で、そのような圧倒的クオリティを有するのは全体の1~2割にも満たないはずで、そうでない大多数の8割はどうすればよいか、常にそれが問題になるわけです。
メチャクチャすごくはない自分・・・まずはそれをしっかり認識することからビジネスは始まるのかも知れません・・・

そして、その上で、自分のビジネスモデルを再確認することが重要とのことです。
ここで言う「ビジネスモデル」とは山田氏の著書P17以降に紹介されている
①クライアントモデル、②プラットフォームモデル、③ファンモデル、の3つのモデルのことです。

クライアントモデル:
クライアント(依頼者)と一対一の関係で、依頼された仕事に対する対価として報酬をもらうモデル。

プラットフォームモデル:
YouTubeやTikTokといったプラットフォーマーが提供するプラットフォームで配信等を行って利益を得るモデルです。

ファンモデル:
自身のファンにグッズ等を販売することで利益を得るモデルとのことです。
定期的に商品等を買ってもらえるコアなファンの獲得を目指すということだと思われます。

弁護士というのは典型的なクライアントモデルであり、それ以外の展開のしかたというものはなかなか見当たりません。というか、およそ「ビジネス」というものに制限がかけられています。

他方で、クリエイターであれば、およそ業法的な規制などはなく、様々なビジネス展開が考えられるところです。
自身のビジネスモデルを知ることで、効果的な戦略も自ずと定まる、というわけです。

画像

↑↑↑NFTアートの話なども。
参加者にはイラスト関係の方が多かったので、親和性は高いように見受けられましたが果たして・・・

グループディスカッション

その後休憩をはさんでグループディスカッションに。
4人グループでのディスカッションです。
自己紹介し合って自分の仕事・作品を紹介し、グループで取りまとめたことを発表する、というものでしたが、どのグループもかなり盛り上がっておりました。

グループに混ざって話を聞いていて感じたのは、子育てを機に時間的な融通を求めて会社員からフリーランスに転身される方が多いということでした。
クリエイターとしてある程度自信のある何かを持っているからこそ思い切って会社を辞められるという面はあるわけですが、他方で、クリエイターとして生きていく道を以前に比べてより作りやすくなってきているのだとも思われました。

おわりに

今回のセミナーはクリエイターの方々の悩み事を皆で共有するような内容となっておりました。
セミナー終了後、参加者の皆様が名刺交換がてら話をされているのを見るにつれ、日頃から他のクリエイターとの交流を深める機会を求めていた方は多かったのではないかと感じました。

また、参加者の方々と話をしていて気になったのは、滋賀ではこのようなクリエイターが集まって経験等を共有できる機会というものがなく、かけだしのクリエイターは不安を抱えたまま解消できる場がないとの指摘です。

クリエイターに関しては、滋賀では市や商工会のイベントというものはあまりないらしく、そうであれば民間から盛り上げていくほかないのかも知れません。

画像
終了後、サイン攻め?に会う山田氏
画像
一応著書にサインをもらっておきました・・・
わざわざサインのデザインを考えてもらったんだとか・・・
カッコいい仕上がりです・・・
山田氏の名刺です。
好きな本に挟んでね、ということで、まさかのしおりサイズです。
面白いことを考えるものです・・・

 

参加者の方が今回のセミナーを漫画にして下さいました。↓↓↓

総じて盛り上がったな~という印象で、参加して本当に良かったです。大変勉強になりました。
今後は、参加するばかりではなく企画・主催する側にまわっていきたいとの思いを強くいたしました。

最期までお読みいただきありがとうございました。

関連記事