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2020-08-16

「教養としてのスーツ」 第2回 シャツ その1

こんにちは。齋藤です。

今回は、「教養としてのスーツ」の第2回目です。

 

夏も真っ盛りで、連日35度を超える猛暑日が続いています。

今日(8月16日)の滋賀県大津市の最高気温は37度でした。

 

これほど暑いと、いくら「ルール」で「クラシック」だと言っていても、さすがにジャケットを着て外を歩くことが出来なくなります。

32度まではジャケット・ネクタイ可能ですが、32度を超えて35度まではジャケットのみ、35度を超えるとジャケットも着られない、というのが私の感覚です(それでも結構頑張っているほうだと思っています)。

 

ジャケットを着ているほうがピシッとしていて良いと基本的には考えているのですが、35度を超える猛暑の中、汗だくになってまでジャケットを着ているというのもそれはそれで見ていて暑苦しいので、さすがにそうなるとジャケットを着ていることが見た目にマイナスに働くのではないかと考えて、ジャケットを脱ぐようにしています。

しかし、35度くらいになると、ジャケットを脱いでいても汗をかき、シャツまで濡れてしまい、それはそれでやはり見苦しいので、移動の際はジャケットを手に持って、移動先でジャケットを羽織って汗を隠すようにしています。

 

私の話はさておき、今回のテーマは「シャツ」です。

前回の話ですと、ジャケットを脱いでシャツ姿になるというのは、「ルール」と「クラシック」に反するというわけですが、そうはいってもこう暑いとさすがにジャケットを着たままでは外を歩けません。

そこで、ジャケットを着ているときは当然として、ジャケットを脱いだ場合でも様になるシャツのディテールを、前回同様「教養としてのスーツ」(井本拓海 二見書房 2019年12月)で見ていこうと思います。

 

 

なお、紙面の都合上、今回は、シャツの話のうち、サイズ感について取り上げ、素材や生地、柄、その他シャツを構成するディテールについては次回以降に取り上げます。

 

1 サイズ至上主義

・そもそも「センス」とは何か

まず、著者の「センス」についての考え方ですが、大変参考になると同時に勇気づけられるものです。

「服を買うときにはサイズや色、形、デザイン、素材を選択することになるが、その組み合わせが優れていることを人はセンスがいいという。実はセンスというものは感覚という不確かなものではない。センスとは知識に裏付けされた「ロジックの集積」のことをいうのである。」

「センス」の定義がこのようなものであるとすると、知識をつけることで、「センス」は磨くことができることになります。

ということは、ある程度の知識があれば、見る者をして、「センスがいい」と思わせることは可能ということです。

著者の勧めるミニマルな知識の習得に励むモチベーションが俄然わいてきました。

 

そこで、さっそく、ルールの習得に努めていきたいと思います。

 

・まずはサイズの合ったシャツを揃えよ

まず、「サイズは、それがシャツであろうがスーツであろうが最重要事項である」です。

著者は、「ブランドものだろうが、色が素敵だろうが、サイズに勝るものはない。サイズ違いのシャツ、それは他人のシャツである」と切って捨てます。

 

そして、「可能な限りサイズがフィットしたスーツを選び出すためには、まずシャツのサイズを徹底的に合わせなければならない」と言います。

まさに、まずはシャツより始めろ、というわけです。

「素材がどこ産の原料だとか、どこのブランドだとかというウンチクは、女性の前で優越感を味わいたい時だけにしておいたほうがいい。その労力をサイズというポイントに注ぐだけで、マイナスだった外見は確実にプラスへと転じる」ということです。

 

それでは、サイズの合ったシャツというのはどういうものなのでしょうか。

 

2 後ろえりが1.5センチ覗く

後ろえりはジャケットから1センチから1.5センチ程度見せるようにしないとならない。

「後ろえりの高さは4.5センチを基準とするが、首が長いならば4.5センチでもいい。リスクを避けるなら手元の5枚とも4センチでそろえたほうがいいだろう」というのが著者の意見です。

なぜ、1.5センチ覗かせるのかは後で出てきます。

ちなみに、これ以降、このような、~でなければならない、がびっくりするほど続きます。

これほどルールが決まっているとは、ファッションのルールなどあまり気にしてはいなかった私にはたいそうな驚きでした。

しかし、和服についても様々なルールがあるわけですから、洋服にだってルールがあるのはある意味当然ではあります。

 

 

ちなみに、私の後ろえりの見えぐあいはこのような感じになっています。

見えすぎ(1.5センチを超えている)なのかちょうどいい(1.5センチ程度)のか、見えなさすぎ(1.5センチより短い)のかは測りにくいのでよくわかりません。

 

・首周りのサイズ感

なお、首周りのサイズについては、「常に喉仏の下でシャツの第一ボタンが隙間なく留まっていることが正しい着こなし方である」とのことです。

指1本から2本入る程度がいいと説明する販売員もいるが、これは素材が縮むことを前提にしており、素材によって縮み方は異なるため、販売員に、「余計なすき間ができないようにジャストフィットでシャツを選びたい」、と要望を伝えたうえで縮みに関する助言をしてもらうといいとのことです。

 

 

私の場合、こんな感じです。写真ではわかりにくいですが、首を絞められているくらい苦しいです。なので、私はネクタイを締めるときでも第一ボタンは外しています。

店員さんに首周りを一応測ってもらったうえで買っているのですが、私の場合、なぜかたいていキツキツになります。

「第一ボタンが隙間なく留まっている」わけですが、やはりこういうことではないのでしょう。あと0.5センチほど首周りが大きいサイズを選ぶ必要がありそうです。

 

3 両そでも1.5センチ

・シャツの袖丈

手を曲げてもジャケットからシャツの袖が見えているのがルールである。

「そではボタンやカフスをしていない状態で、そでの先が親指の付け根あたりまで来るのが最適である。ボタンを締めたときに少したるみができるくらいがいい。なぜなら、日常生活では、手を曲げれば当然シャツの記事は引っ張られることになるからだ。夏になるとシャツ姿を見かけることが多くなるが、たいていの人は手首ぴったりに長さをあわせていることがわかる。これだと、ジャケットを着て手をあげたり、曲げたりしたときにシャツが見えないリスクがある。」

私もまさに、手首ぴったりの長さになっています。というか、それがジャストだと販売員さんから言われたと思います。

腕を曲げたときのツッパリ感もその通りですが、ツッパリ感をなくすためには相当長め、つまりボタンを締めたときにかなりたるむ感じになるような気がします。

お前が知らないだけで、そういうもんなんだと言われたら、そうですかというほかありませんが、タイトフィットがもてはやされた時代に学生時代を過ごしてきた私としては、袖をたるませるのには若干の違和感を感じざるを得ません。

 

手首ぴったりの長さですので、腕を上げると「シャツが見えないリスク」が生じます。↑

 

 

 

このくらいジャケットからシャツが覗いている感じ↑でちょうど1.5センチくらいです。

思ったよりがっつり見えているように感じました。

 

・手首周りのサイズ

なお、手首周りのサイズについて、「購入時のままにしている人が多いが、これは結構目立つポイントなので、たとえ0.5センチの隙間だとしてもお直しをしたほうがいい。手首周りも首周りと同様、無駄な余裕は必要ないのだ」とのことです。

「細かいかもしれないが、海外でもビジネス相手とミーティングする場合、手は机の上に出しておくのがマナーである。その場合、手首周りとシャツの隙間が相手に見えることになる。つまり、些細な箇所にも気を遣っているのか無頓着なのかがちょっとした仕草でバレてしまうおそれがある。」というのです。

世界を股にかけて仕事をしている著者ならではの実感です。

ちょっとくらい隙間が空いていたほうが湿気がこもらずにいいじゃない、というのが日本人的発想かも知れません(というか、日本の夏とスーツスタイルとの相性は絶望的です。)が、手首周りに隙間があってはならないというのがスーツのルールなわけです。

 

ただ、手首周りが大きすぎるのであればボタンの位置をずらして解決できますが、私の場合、左手首のボタンが腕時計のせいで留められず、左手首だけボタンを留めずに着ているシャツが2枚ほどあります。

著者に言わせれば、「シャツを着崩すのが許されるのは高校生までだ」とのことですが、時計をはめた状態で手首周りのサイズがジャストになるものはなかなかないような気がするのですが、いかがでしょうか。

 

 

むりやり腕時計の上からボタンを留めるとこんな感じにくしゃくしゃになってしまいます。

なのでボタンをはずして着るしかありません。

特別手首が太いわけではなく、むしろ普通~少し細めくらいだと思っています。

やたらデカい腕時計をしているわけでもなく、普通のサイズの腕時計です。

 

・なぜシャツが覗いていなければならないのか

さて、ここで、なぜ、ジャケットからシャツの後ろえりや両そでが覗くようにしなければならないというルールなのか、という点を見ておきます。

 

まず、「シャツを着てえりとそでを少しだけジャケットから覗かせることは、上流階級であることを示すサインでもあった。洗濯期のなかった時代、人の目に触れる場所を汚れなく保てることは、誰もができることではなかったからだ。」という理由です。

上流階級の人間であることのアピールがいつしかルールとして庶民の間でも広まったというのは、そもそも、スーツという衣服自体が、ヨーロッパの上流階級の人々の衣服が庶民の間にも広まっていったものであることを考えると、得心のいく説明です。

 

また、このルールには機能的な側面もあります。

すなわち、「スーツのえりとそでが直接肌に触れるとなると、すぐに汚れてしま」うので、えりやそでをジャケットから覗かせることで、ジャケットの表地と肌が触れることが防がれ、「スーツやジャケットを傷めず、より長く、清潔に使えることにつながる。」というわけです。

 

では、少しでも覗かせていさえすればいいはずで、なぜ1.5センチなのか、0.5センチではダメなのか、3センチではダメなのか、ということですが、あいにく、本書はこの点には触れていません。

私見ですが、0.5センチだと覗いているのか覗いていないのかぱっと見判然とせず、さりとて、3センチだとシャツ生地部分が見える面積が広すぎて、なんかダサいということではないかと思います。

スーツの濃い色とシャツの白や淡いブルーの色のコントラストが一番映えるのが、1.5センチほど覗いている状態、ということなのではないでしょうか。

 

 

今回は、シャツのサイズについて取り上げましたが、いかがでしたでしょうか。

シャツをご購入される際の参考になる部分がございましたら幸いです。

 

平素より、各方面から、ブログのひとつの記事が長すぎるというご指摘を頂いておりますので、少しこれまでよりも短いですが、今回はこのあたりで筆を置かせて頂こうと存じます。

近日中にシャツ・その2を執筆させて頂きますので、ご興味がおありの方はお付き合い頂けましたらう有難く存じます。

 

暑い日が続きますが、ご自愛下さいませ。

 

 

 

 

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