国内最高峰オーダーシャツを作ってみた。南シャツ体験記
こんにちは。齋藤です。
国内最高峰のオーダーシャツと評判の「南シャツ」についにチャレンジ。
京都ビスポーク、鎌倉シャツ、銀座山形屋などでコツコツオーダーシャツを作ってきましたが、ついにここまで来た!
というわけで、レビューです。
南シャツのご紹介
まずは「南シャツ」の紹介です。
https://www.minami-shirts.com/
南氏は千葉に店を構えておられるシャツ職人さんで、自宅兼工房のようです。
マチ弁という私の性質上、鎌倉シャツ等の大手よりも南シャツさんのような商いにシンパシーを感じます。
南シャツに関してはこちらもわかりやすいです↓↓↓
ビスポークは憧れではない!?南シャツでビスポーク!@前編 – 1978 -アラフォーからの一生モノ探しー
自分流は不要。南シャツの徹底的な顧客志向~夏はオーダーシャツで差をつける(2) | PRESIDENT STYLE
千葉の工房まで行かずとも、日本橋や三越で採寸してもらうこともできるようですが、コロナで出張の機会が減り、東京に行く機会もそうそうない…
と思っていたところ、心斎橋のストラスブルゴ大阪店でオーダー会をされるとの告知が。
これはもう行くしかない!ということでストラスブルゴ大阪店へ。
オーダーの流れ
別に予約は必要なかったようですが、念のためストラスブルゴ大阪店に予約の電話を一本入れてから来店。
サイズ感の参考にしてもらうために普段着ているシャツを着て行きます。
南氏ご本人に接客して頂けます。
南氏のさすがの小粋な装いに少々気おくれしてしまいました・・・笑
オーダーの様子の写真を撮っておけばよかったのですが、残念ながら失念してしまいました・・・
流れとしては通常のオーダーの際と同様、
①生地の選択
②グレードの選択
③採寸
となります。
生地の選択
当然のことながらたくさんのバンチから生地を選べます。バンチブック全てに目を通すことなど到底不可能ですので、イメージをお伝えしてイメージに合うものを見繕って頂きます。
南氏はALUMO(アルモ)を推しておられました。
ALUMOの生地をはじめて触らせてもらったのですが、上品な光沢・ハリコシ、確かに素晴らしい生地でした。
特に白やブルーのブロードの170双の手触りは息をのむばかり・・・
ただ、今回はロンドンストライプが気分でしたので、さんざん悩んだ結果、トーマス・メイソンの140双?(だったと思う)のロンドンストライプにしました。
グレードの選択
①南氏がパターンを引いて裁断→提携工場にて縫製
②パターン作成、裁断、縫製まで全て南氏の工房で完結
の二つのグレードがあるようです。
①と②では納期が変わってきます。
①のほうが早く、1ヶ月半ほど。
②ですと3ヶ月くらいはみておく必要があるとのこと。
もちろん②がいいわけですが、私が選んだ生地ですと、税込6万円を超えるとのお話しで泣く泣く断念…
3万円くらいで南氏の工房で完結したものが買えると勘違いしていた自分自身の不明を恥じました…
というわけで①を選択。それでも5万円弱。
あと1万円プラスで②じゃないか!という考えが何度も頭をよぎりますが、さすがに6万円台のシャツは分不相応というもの…(4万円台も十二分に分不相応なのですが、何事も勉強ということで…)
採寸
当然ながら採寸はとても丁寧。
特筆すべき点としては、肩の傾斜も測ります。
現在着ているシャツの不満点などをカウンセリング。
正直、鎌倉シャツでオーダーしたシャツにそこまで不満はないのですが、改善したい点を話しました。
生地選びから採寸終了までだいたい45分程度。プロと雑談しながら服を作るというこのプロセスはとても楽しく、満足のいく体験です。
仕上がり
6月下旬頃オーダーして、8月下旬に届きました。さて、結果やいかに…
着用感
というわけで、何はともあれ袖を通してみます・・・
あまりのピッタリ加減にただただ驚くばかり・・・
実は採寸の際に、南氏から、その日に着ていたシャツを見て、裾が長すぎるので着丈を4cmほど短くして作る、と言われ、お任せしますと答えはしたものの、「おいおい、4cmも短くしたらツンツンになって手を挙げたらすぐにパンツから裾が出ちゃうんじゃないのか・・・」と不安になっていたのですが、杞憂にもほどがありました。
手を挙げても当然裾がはみ出したりせず、かつ、長すぎて腰回りがモッタリすることもないベストな着丈です。
腰がやたら細かったり、そのくせお尻がやたらデカかったりと、洋服を誂えるたびに型紙を作りにくい体型だと言われる私ですが、そうしたことを踏まえて本当にジャストに仕上げて頂けました。
とにかく、これほどジャストサイズのシャツを着たことがないぞ・・・という感じです。
また、なんとも言えないエレガントさです。
モノが違う・・・この言葉がふさわしい・・・とてつもない満足感です・・・
まとめ
今回、清水の舞台から飛び降りる思いで、分不相応な高額シャツをオーダーしたわけですが、結論から申し上げますと、とんでもない満足感です。
一切後悔はございません。
むしろ、こんな高価なシャツを作っていいものだろうかと二の足を踏んでおられる方には、とりあえず作ってみては、と後押ししたい気持ちです。
上手く言葉に表すことができませんが、ここまで来ますと、本物だけが持つ「色気」のようなものを纏っているような気がいたします。
趣味性の高いものですが、我々のような商売の人間には、1着持っていて絶対に損はない、そんなアイテムのように感じております。
年に1度もオーダーできる金額ではありませんが、実は次なる南シャツオーダーアイテムは既に決定しておりまして、「スタンドカラーのリネンの白シャツ」をオーダーしたいと密かに狙っております。
この値段のものであえてカジュアルなものを作ってみてはどうだろう、という考えです。
毎日袖を通すものですが、シャツの世界は深く、オーダーし甲斐があります。
是非一度オーダーされてはどうでしょうか・・・
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