ビルケンシュトック ボストン オフィスサンダル・室内履きの最適解
●オフィスサンダル・室内履きの有用性
みなさんは、職場で室内履きに履き替えますか?
私は職場に着いたらなにはともあれまずは革靴を脱いでサンダルに履き替えることにしています。
革靴のままですとムレますし、リラックスできません。デスクワークですので革靴のままでいる理由がないと思ってます。
オフィスサンダル・室内履きには、「カカトがないこと」、がとても重要だと思っています。
脱ぎ履きしやすいですし、カカトがないことによる開放感、ノンストレス感は言うまでもありません。
そんなわけで、これまでは室内履きとしてクロックスを使用していたのですが、長年の使用によりそろそろ買い替え時が来たようです。
クロックスは最高のオフィスサンダル・室内履きのひとつと考えられますが、唯一の弱点としては、冬は寒いことが挙げられます。
まぁサンダルを選ぼうとする以上、仕方のないことではありますが。多少の寒さに目をつぶってでも、ツッカケたいニーズが勝っているというわけです。
●ビルケンシュトック ボストン という選択
というわけで、白羽の矢を立てたのが、このビルケンシュトック・ボストンです。
ビルケンシュトックは、ご存知の通り、医療用靴の手法を取り入れたインソール(フットベッドと呼ばれています。)がウリのドイツのブランドです。
コンフォートシューズというジャンルでは、認知度、普及度ともに世界有数のブランドと言えるのではないでしょうか。
その特徴を端的に表現するなら、
「土踏まずがめっちゃ盛り上がってる」
「幅広でラク」
というところかと。
ひとくちにビルケンシュトックと言っても様々なモデルがあるわけですが、カカトのないクロッグタイプを選ぶなら、「ボストン」一択で間違いないかと。
昔からあるモデルで、ビルケンシュトックといえばこのフォルムをイメージする方も多いように思います。
●フットベッド オリジナルorソフト
今回購入したのは、「ソフトフットベッド」のモデルです。
ビルケンシュトックのフットベッドには、「オリジナル」、「ソフト」、「EVA(エチレンと酢酸ビニル/EVA樹脂)」の3種類があります。
EVAは耐水性の化学素材で、履き心地も全く異なりますので、オフィスサンダル・室内履きとしては、とりあえずはオリジナルかソフトかの二択だと思います。
●オリジナルフットベッドの履き心地
ジュートとは麻の一種です。
④の足に直接触れる素材はスェードだったんですね…知らなかった…
オリジナルフットベッドのファーストインプレッションは、硬い、人によっては硬すぎると感じるかも知れません。
特に私はアウトサイドのくぼみに違和感を感じました…
しかし、しばらく履いておりますと、いつしかあの土踏まずの突き上げが恋しくなってくるわけです。
ですので、試着してみて硬すぎると感じたとしても、たいていは慣れの問題で、そのうち気にならなくなるかとは思われます。
●ソフトフットベッドの履き心地
オリジナルフットベッドとの違いは、⑤発泡ゴム製インソールの有無、ということになりそうです。
オリジナルフットベッドの③ジュート層と④スェードライナーとの間に⑤発泡ゴム製インソールを挟み込んだものがソフトフットベッドだということかと。
ソフトフットベッドのサイズ感については、これまたべネクシー公式サイトのこの記述が参考になります。
履き比べてみればわかるのですが、オリジナルフットベッドとソフトフットベッドでは、全く履き心地は異なります。
オリジナルフットベッドは、上述の通り硬く感じるのですが、その感覚でいると、ソフトフットベッドの柔らかさには驚かされるでしょう。
構造を知ってみると、本当に⑤発泡ゴム製インソールを挟み込むだけでこんなに変わるもんだろうか、とすら思います。
どちらが良いか、と言われれば、完全に好みの問題になるかと思います。
どちらも使ってみた結果、私としては、オリジナルフットベッドを推したいと思います。
ソフトフットベッドは履きやすくはありますが、良い意味でも悪い意味でも、「らしさ」は失われているように感じます。
さまざまなメーカー、さまざまな製品がある中で、ビルケンシュトックを選ぶのは、総天然素材の健康サンダル、長年続く伝統の構造、という点が大きいかと。
そう考えますと、伝統のオリジナルフットベッドをまずはファーストチョイスに、履いてみてちょっとこれは硬くてイヤだな、ということであればソフトフットベッドを選ぶということでどうかと思います。
しばらく履いてみると案外慣れますので、店頭で試着するだけでオリジナルフットベッドを見限らないでほしい、とは思いますが。
逆に、そこまでコダワリはないと言いますか、別に「The ビルケンシュトック」的なものを味わいたいというのでなければ、ソフトフットベッドのほうが履きやすいわ、ということでよいのでしょう。
そもそも、ビルケンシュトックがソフトフットベッドを投入・販売し始めたのも、スニーカーブー厶の中で、少しでもスニーカーに近い柔らかい履き心地を提供して、スニーカー愛好者を取り込もうとする動きのように思えます。
そうであれば、ソフトフットベッドいいじゃん、ということでこれまでビルケンシュトックを敬遠していた層に訴求できれば、メーカーの思惑通り、ということになるのでしょう。
●EVAフットベッド
オリジナル、ソフトの他に、EVAフットベッドという選択肢もあります。
EVAを選ぶメリットは、ひとえに耐水性です(あとは安いこと)。通常モデルの「アリゾナ」は海に入ることは想定していないわけですが、EVAモデルであれば、プールも海も問題ありません。
約20年ほど前、ビルケンシュトック・アリゾナを買った友人から、雨に濡れたらあかんらしい、と聞かされて、それでもサンダルか!と思ったわけですが、そんな雨の日にも履きたい派にはEVAがピッタリです。
EVAフットベッドはビニール素材なのですが、決してフニャフニャというわけではなく、土踏まずの突き上げはしっかり感じます。
●サイズ感
私の足のサイズですが、裸足だと、右25.2 左25.8 という感じです。
ビルケンシュトックは、
オリジナルフットベッド(オークランド)だと40、
ソフトフットベッド(ボストン)だと41、
EVA(アリゾナ)だと41、
を履いております。
いずれも幅はレギュラーです。
いずれもジャストサイズを選択しているつもりです。
私の足は、扁平足気味ですので、土踏まずの突き上げが歩いていてとても心地良いです。
また、幅広ですので小指が当たったりすることもなく、快適です。
なぜモデルによって40と41と変化をつけるのか、ですが、そこまで深い理由はなく、ボストンを試着した際に40だとキツく感じたに過ぎません。
実際に履いてみるとこんな感じです。
私的にはジャストサイズのつもりなのですが、こちら↓↓↓のベネクシー公式サイトのサイズ感からするとどうなのでしょうか・・・
サイズ感で迷ったら、たとえば、40にしようか、41にしようかと迷ったら、とりあえずは大きいサイズにしておけば間違いないように思われます。
サンダルあるいはクロッグなので、フィッティングで攻める必要はなく、むしろリラックスして履けるサイズ感を選ぶべきだと思います。
●購入ガイド
ファーストビルケンシュトックは必ずリアル店舗で試着の上、購入されることをお勧めいたします。
オリジナルorソフトのいずれにするか、好みは結構別れるように思われますし、サイズ感もまずは店舗スタッフに意見を聞くのがサイズミスを防ぐコツのように思われます(迷ったらとりあえずは大きいほうのサイズを選んでおけば大ケガはしないかと)。
ビルケンシュトックは、バッタもんが出回っているという記事を見かけますので、ネットで並行輸入品を購入される場合にはお気を付けください。
バッタもんの実物を見たことはありませんが、作りや履いた感じでさすがにだいたいわかるような気はいたします(本物かどうかわからないクオリティなのであれば、もはやホンモノ・・・)。
さすがに箱や包装紙までコピーを作り上げていることはないはずですので、並行輸入品を購入して外箱等がちゃんとしていればまずは一安心ではないでしょうか。
●プレメンテ
「ボストン」はスエード素材ですので、プレメンテは一応やっておいたほうが良いかと。
ブラシで軽くブラッシングしてホコリを払い、スエード用栄養・防水スプレーをふっておきました。
長々と書いてきましたが、最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
途中で書きました通り、「オークランド」は15年ほど履いておりますが、まだまだ現役です。
このようにビルケンシュトックは手入れをしていけば長持ちする素晴らしい製品だと思いますので、この記事をお読みいただき、ビルケンシュトックに興味を持たれた方は、是非まずは一足手に入れて頂きビルケンシュトックの世界に足を踏み入れて頂ければと存じます。
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